鬱状態になってから、回復まで4年が必要でした。そのころまでには夫の態度もかなり良いものとなって、少しずつ人らしい交流ができるようになっていました。
夫婦としては破綻したままでしたが、それでも「子供ができたらこういう学校がいいよね」と彼は時折話していました。
夫からの拒否で結婚して数ヶ月で夫婦の生活はまったくなくなりました。ですが、わたしはその言葉に一縷の望みを抱いていて、このまま耐えれば、我慢すれば、いつか本当の夫婦になれるのかもしれない、と信じていました。いえ、信じたいと思っていました。
自分が選んだ結婚なのだし、結婚は誰としても我慢と忍耐が必要なのだと母も友人も言うし、それが真実なのだろうと、考えていました。せめて良いところを見つけよう、鏡の法則という本を読んで、相手の嫌なところは自分の鏡なのだから、自分が成長していかなければと思っていたのです。
そう信じて、待ち続けて、わたしは2014年に40歳になりました。
この年の前半は実家の取り込みがたくさんあって、子供も仕事もないわたしは飛び回って皆の面倒を見ることができました。その自由な境遇をありがたいと思っていたことも事実です。
その取り込みがひと段落した5月末のこと。
突然声が聞こえました。
「はい、里の行終わり。ごくろうさん」
一人でリビングにいた私は、「え?誰?」と周りを見回してももちろん誰もいません。スタンプをポンと頭に押されたような感覚があって、うろたえました。
そのときに私の運命は、変わったのです。
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