2015年11月7日土曜日
ランナーは執着すら理由にする
わたしがランナーになったのは、執着、恐れ、怒りが原因でした。
強く惹かれあい、言葉を交わすだけで幸せで仕方のない時間。
この幸せは、この人ともっと近づいて、それから失ってしまったら?というとてつもない恐怖と表裏一体でした。
わたしの頭はこういうストーリーを作り上げました。
ツインは結婚したばかり、社会的な責任を人一倍気にする彼のこと、離婚なんてするはずがない。「形」に表現されてこそ愛。どれだけ純粋な思いでも私は愛人、不倫相手にしかすぎない。ひとりでさびしく生きて、ツインの家族が増えていくのを聞かされたら気が狂ってしまうにちがいない。
彼の愛を独占したい。
彼を求めてもその形が手に入らないことを、許せない。
求めても仕方のない「形」を求め続ける自分の弱さが許せない。
これは愛ではなくて執着になってしまっている。だから、やめにしよう。
この恋は強烈だけれど、きっといつか青春の思い出にできるはず。
いま、この「形」への執着を見つめると、形が手に入らないことではなく、「形が手に入らないからやめる」という言い訳を使って、愛から逃げようとしたのだとわかります。
あまりに執着がものすごい力で自分を引っ張り、自分だと思っていた存在すべてがバラバラに壊れていくような気がした。
壊れてよかったのに。
そのまま、愛に身を委ねればよかったのに。
わたしは自分自身に謝りたい。
本心を裏切って、彼から去ったことを自分に謝りたい。
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